Dragon Age: Inquisition


レリアナ

Leliana

ドラゴンエイジ:インクイジション レリアナ 審問会の密偵のリーダー。クエスト「天の憤怒」で通過する基地で使徒と初対面する。

教皇ジャスティニアの「左手」として、良心の呵責に耐えて様々な汚れ仕事を遂行してきた。

同じく教皇を補佐するという立場のカサンドラとは旧知の仲である。また、審問会の外交官として活躍するジョゼフィーヌとは古くからの親友である。


レリアナは元々オーレイの吟遊詩人であり、吟遊詩人に必要な技術は師のマジョレーンから学んだ。師弟はオーレイのゲーム(貴族達の権力争い)で暗躍し、人知れず対抗勢力を葬ってきたという。なお、この物語は Origins の DLC「レリアナの歌」で描かれている。

レリアナは師を愛し、一切の疑念を持たず忠実に仕えたが、ある任務においてマジョレーンに裏切られる。敵に捕らわれたレリアナは、予期せぬ裏切りに涙を流し、牢獄でただ死を待つのみとなった。

失意により自失したレリアナの窮地を救ったのは、オーレイの大教母ドロセア、後の教皇ジャスティニアだった。以降、レリアナは敬虔な信徒となり、ロザリングでの宗教的な生活の中に安らぎを見出すようになる。

ロザリングでの安息の日々は長くは続かず、ほどなくフェレルデン南部のコーカリ荒野にて第5ブライトが発生する。この時、レリアナは創造主に導かれたとして、グレイ・ウォーデン、後のフェレルデンの英雄に付き従い、ブライトの終結のために奮闘する。

レリアナが還俗したことを知ったマジョレーンは復讐を恐れて刺客を放ったが、ウォーデン一行の返り討ちに遭い、結果的にマジョレーンの潜伏場所が判明する。

ウォーデン一行はフェレルデンのデネリムにあるマジョレーンの隠れ家に赴き、レリアナはかつての師と決着をつけることになる。この物語は Origins の本編とサイドクエストで描かれている。

Dragon Age: Inquisition では、密偵のリーダーとしての冷厳な面や、手段を選ばず目的を完遂しようとする強引さが多く描かれているが、本来は優しく一途で、修道女になってからは敬虔な人物である。

ただ、吟遊詩人時代に身に付けた手練手管の数々と、「教皇の左手」としての暗躍、審問会の密偵リーダーとしての冷酷さは、敵のみならず味方からも恐れられている。

ちなみに、オーレイ(言語はフランス語がモデル)の出身であることを表現するためか、レリアナは軽いフランス語訛りの英語を話している。また、マジョレーンや大教母ドロセアは非常に強いフランス語訛りで話していた。

人物

性格

過酷な人生経験と「教皇の左手」としての責務から、現在のレリアナは非情な面が顕在化し、様々な局面で必要以上に苛烈な決断をするようになっている。

レリアナの非情な面については、Dragon Age: Origins においてレリアナ本人によっても語られており、(戦った場合)マジョレーンの殺害に悦びを感じたことに対する罪悪感を主人公に打ち明けている。

レリアナの麻痺した良心は Inquisition における会話によって癒すことが可能であり、最終的にクエスト「教皇の左手」の完了を以って、レリアナは過去の呪縛から解放される。

具体的には、会話イベントにおいて以下の応答をする必要がある。すべての応答を正しく選択すれば、クエスト「教皇の左手」の最後にスカイホールドで会話する際に、特別の展開が発生する。

まず、ヘイブンのテントで祈っているレリアナとの会話において、「ジャスティニアは全てを主に差し出したわ。そして、見殺しにされた!」との発言に対して、「気の毒に」を選択する。

しばらくした後、ヘイブンで裏切り者に関する報告を聞くレリアナに話しかける。「やるべきことは明白よ。始末して。できれば苦しめないでね。一度は友人だった相手だから。」と指示を出すレリアナを「殺す必要が?」を選択して制止する。

審問会の本拠地がスカイホールドに移った後、初めてレリアナに話しかけた際に、カレンと話し終えるシーンが発生する。後続する会話イベントで、レリアナはヘイブンで大勢の人が死んだのは自分の責任であると話す。部下について「彼らは審問会が、命を投げ打つよう指令をすることがあるって分かってる」と言うレリアナに対して、「部下は使い捨ての駒じゃない」と返答する。

クエスト「教皇の左手」の終盤にて修道女ナタリーの首に短剣を当てがうレリアナを制止する。これまでの会話でレリアナの性格が穏やかになっている場合は、レリアナはナタリーを解放する。これまでの応答が適切でなかった場合は、審問官の制止を聞かずにナタリーを殺害する。

そして、同クエストのクライマックスで、「たくさんの嘘。死。例え彼女の命じたことでも、その結果を背負うのは私の良心だから」と言うレリアナに対して、「自分を責めるな」と返答する。その後、スカイホールドに戻ってレリアナと話すと、特別の展開になり、レリアナの非情な面が緩和される。

次期教皇

Dragon Age: Inquisition のエンディング(エピローグ)にて次期教皇が選出されることなるが、レリアナはその候補の一人である。候補の中から誰が選出されるかはプレイヤーの行動に影響される。詳細は次期教皇の選出を参照されたい。