PS4版『リプキス』実に楽しかった、ありがとう

PS4版『リプキス』の1周目をクリアしました。なんとなく始めてみたゲームだったんですが、予想を裏切って色々と印象的で、感想を書きたくなってしまったので、少し書きます。久しぶりのブログ更新に、恋愛ゲームについて語る記事というのもアレですが、せっかくなのでクリア直後の熱が冷めないうちに書いておきます。

ちなみに、PS4版にアダルト要素はないので、その方面の感想は書けません。そもそも、このサイト (ブログ) の性質上、そういうことを書くことは禁止されていて、いずれにしても書けないのでちょうど良かったです。また、ストーリーに関するネタバレはしませんが、掲載しているCGが映像的な意味でネタバレになるかもしれないので、続きを読まれる場合はその点にご注意ください。

あっさりしている暖かいゲーム

多分、原作がアダルトゲームで、元々そういうシーンも合わせてソフト1本というボリュームだと思うので、イベントが色々とカットされているからだと思いますが、ストーリーは短めで結構あっさりしたものでした。選択肢も少ししかなく、シナリオが分岐した時は、「まだ2つしか選択肢を通過してないのにもう分岐?」と思ったほどです。

でも、しかしですね、そのように言うと物足りない印象を与えるかもしれませんが、どのキャラクターも魅力的で、会話シーンが充実しているので、ほのぼのとした雰囲気を味わうことができてよかったです。一言でいえば「暖かい」ゲームでした。

萌えキャラといいますか、美少女キャラが登場するゲームはそれなりにプレイしていたと思いますが、恋愛モノはもう長らくやっていなくて、『ドリームクラブ』の2作目を魅杏ちゃんのルートでクリアして以来ですね。その前は、もう覚えていないくらい大昔です。

じゃあ、どうしてこのゲームを始めてみたかというと、PSNのストアで見た時に絵がかわいかったからで、ちょうど割引もしていたので衝動的に買って大切に積んでいたからです。それで、最近になって、他にやるゲームが無かったから、なんとなくスタートしたら最後まで行ってしまったというわけです。普段殺伐としたゲームばかりしているせいか、初めはキャラのセリフなどが少し恥ずかしかったんですが、それにはすぐに慣れました。

選択肢が少ない

まず初めに衝撃的というか驚いたのは、選択肢が必要最低限しかないことですね。多分、大まかに2つに分かれて、そこからまた2つに分かれて、4つのルートに進むというデザインになっています。その間わずか2回しか選択肢がありませんでした。2×2の4です。それで、ヒロインが4人ですから、失敗なくどれかのルートに行けるようになっているわけです。

実は、PS4の隠しトロフィーを覗いてみると、バッドエンドのトロフィーがあるので、バッドエンドも存在するようですが、全ヒロインが初めから主人公の事を好きな状態でスタートして、そもそも危険な選択肢が存在しないのに、どうやったらバッドエンドになるのかはよくわかりません。もしかしたら、2周目以降に、そういう選択肢が増えるのかもしれませんね。

最初からモテモテも悪くない

昔の恋愛ゲームしかしたことがない、というか、恋愛ゲーム自体5本くらいしかしたことがないので、傾向やトレンドはよく知らないのですが、このゲームの主人公は初めから全ヒロインに好かれています。後で出会うキャラもしばらくしたら、(選択肢もなく) 主人公の事を好きになります。最近はそういうのが主流なんでしょうか。

昔のは色々と面倒な手順を踏んでやっと最後に目当ての子と仲良くなるというものが多かったような気がしますが、このゲームは最初から主人公がモテモテで、最後までモテモテです。ゲーム性という面では物足りない気もしますが、あまり込み入ったフラグ回収はしんどいので、サクっと遊ぶにはこういうほうが楽でいいなと思いました。

でも、やはりモテモテで困ることもある

これは個人的なプレイスタイルなので、全キャラクターの全エンドを回収する人には関係ない話なんですが、自分は恋愛ゲームでは基本的に本命のキャラのルートを1回しかプレイしません。絶対に2周目、3周目をしないわけではありませんが、そういうことは稀で、大抵1周、2人目をやる場合もだいぶ時間をあけてからやることが多いです。

これが、主人公のほうから口説いていくタイプのゲームの場合は、興味のない (恋愛という意味で関わる気のない) キャラクターには初めから近づかないのでそういう悩みとは無縁なんですが、このゲームの場合は、選択肢もなく勝手に話が進んで勝手にヒロインから好かれていくので、その中から1人を選ぶという酷なことをさせられるわけです。

しかも、こういうゲームの女の子は、外見だけでなく、たいてい決まって、内面もすばらしい子ばかり登場してくるので、「いつかこの子を拒絶しなければならない日が来るのか」と思いながらプレイするのはけっこう気が重いものでした。まあ、実際には、自分が拒絶するようなイベントはなくて、修羅場もなく、勝手に関係が消滅していく展開になるので、心配しなくてよかったんですけどね。

攻略対象は女の子ではなく主人公

選択肢が少なくヒロイン達から勝手に好かれていく展開ではヒロインに主導権があります。このゲームでは、主人公のほうがあれこれ行動して女の子を「攻略する」のではなく、女の子に主人公が「攻略される」展開になります。ヒロインの性格によって、積極的だったり、控えめだったりしますが、基本的に向こうからガンガン迫ってきます。違いは直球で来るか変化球で来るかだけです。

これはうれしい反面、気がないヒロインからも迫られるわけで、なかなか悩ましい展開になります。興味がない子とのイベントでも、選択肢がないから相手はどんどん主人公の事を好きになっていってしまいます。いや、本当に困りました。でも、実は結果的にはそれが良かった。

攻略されるのもええやん

初めはタイトルのCGを見て、両サイドにいるカナちゃんやハヤネさんが気になりましたが、妹が同級生を家に連れてくるイベントで、まさかのダークホース登場。しかも、妹がいない隙に「ふいうち」とか、主人公の下校時に偶然を装って出口で待ち構えているというレース巧者。

はい、チョロい僕は簡単に攻略されてしまいました。

知らないうちに、カナちゃんやハヤネさんとの登校時間のイベントよりも、ユイちゃんとの下校時間のイベントを楽しみにしてプレイしている自分に気が付いてしまったんですねー。人生どこでどうなるかわからんものです(笑)

他の3人の想いもわかります。しかし、今回は、不器用にアタフタしながらも、素直に真っ直ぐに激しくブチ当たってくるユイちゃんに負けました。

特に、(ちょっとネタバレですが) クレープ勝負で果敢にハヤネさんに挑んでちゃんと結果を出してくるシーンが印象的です。自信はなさそうですが、いざと言う時には思い切りがいいんでしょうね。そこがここ一番での勝負強さの秘訣なのかも。トランプが強かったのもそういう一面なんでしょう 🙂

それ以降は目移りすることもなく順当に最後のイベントまで強引に連れていかれました。初回プレイ時は、どうやら初めの二択でユイちゃんのルートが既に消滅してたらしく、システム的な都合で勝手にサキちゃんのルートに放り込まれてしまいましたが、すぐに初めからやり直して、分岐を逆に進み無事にユイちゃんのルートに入りました。

付き合ってからのお話も心温まるエピソードが多く、クリアしてからも時折イベントを再生してはニヤついています。

別れがつらい

残念なのは、この手のゲームは続編で同じキャラクターが恋愛対象として登場するということが少ないということですね。恋愛ゲームのことはよく知らないのですが、昔からあまりそういうのを見かけたことがありません。

ユイちゃんと主人公の新しいエピソードをもう見ることができないのはさびしいです。

シリーズ化された有名ソフトならキャラクターの固定ファンも一定数いると思うので、僕みたいに思っている人もいると思うんですよね。既存キャラクターが再登場して新しいエピソードが鑑賞できるような続編が出たらいいな、と勝手に期待しています。

『マージャン・ドリームクラブ』みたいなシナリオと無関係なスピンオフでもいいので、キャラクターの新しい一面が見られたらうれしいですね。

全く目移りしなかったわけでもない・・・

正直に言うと、本当は↓の頑張り屋さんのことも少しだけ気にはなりました。

でも、「弱い部分を隠して頑張っているのを支えたい (応援したい)」ということと「好きである (愛おしく感じる)」ということは似ているようでやはり別物なので、雰囲気に流されてトチ狂って間違いを犯す前に正気に戻ってよかったです。

まあ、普通は誰もそこまで真面目に考えて恋愛ゲームをしていないと思いますが、基本1本につき1人しか攻略しない僕にとっては誰を選ぶかはとても大切なことでして (笑)

レース回顧 (勝因分析)

他の女の子達が色々なシガラミや遠慮で二の足を踏んでいる超スローペースの中、ユイちゃんは「ふいうち」のロケットスタートから暴走気味に2番手以下を大きく引き離して、理想的なマイペースの単騎逃げ、そのまま影を踏ませることもなく、ゴールインといったところです。

学園のアイドル、才色兼備の五ヶ谷姉妹でもなく、文武両道の才媛、テニス部長兼委員長の双葉咲希でもなく、なんと双葉唯梨の鮮やかな逃げ切り勝ち。↓な感じ。毛色も似ています。


 

ちょっとまじめに考えると、これがシナリオライターさんの意図か偶然かはわかりませんが、ユイちゃんと主人公とが良い雰囲気で逢っている時はほとんど常に周りにライバルがいませんでした。それに加えて、本人も外連味のない直球で迫ってくるので、自然と意識しやすい流れになりがちです。

逆に、カナちゃんと主人公が一緒にいるイベントでは、近くに姉のハヤネさんか同じクラスのサキちゃんがいることが多く、なかなかロマンチックな雰囲気になりません。逆もまた然りでした。こういうことも心理的な距離感に大きく影響するものだと思いました。

…などと、自分が攻略された理由を分析してみたりもします。

では、書きたいことも書いたので、今日はこの辺にしようと思います。久しぶりの恋愛ゲーム、本当に楽しませてもらいました。ありがとうございます。また、機会あれば他の恋愛ゲームにも手を出してみようかと思います。

追記:BGM も良かった。いい感じの場面でかかるギター曲好きです。それから、細かいところだけど、「来られる」とか「見られる」とか可能を表す「れる」「られる」を、「来れる」とか「見れる」のような「ら抜き」じゃなくて、ちゃんと正しく言っているのがよかったです。それだけでも、キャラクターが知的で上品に感じられるので好印象でした。それと、主人公の友達の平山君いいですね。最後、クリスマスの日、彼にも幸運が舞い込んで良かった。小さいイベントだけど Good。

また、余談ですが、ユイちゃんは髪の毛や瞳が赤みがかった茶色なので、赤系統や茶系統がよく似合ってました。制服の上に着ていたオフホワイトのコートやベージュのマフラー、初詣の赤の振袖や京都旅行の浴衣を着ているのに違和感なかったのが良かったです。個人的には、普段着以外はいちばん服装がしっくりくるヒロインでしたね (普段着は、うーん・・・)。

最後に、これは文句でもクレームでもありませんが、ユイちゃんが主人公を「メロメロ」にするために妹 (まゆり) と過激な雑誌で研究しているときのセリフの中で1箇所、ユイちゃんが (おそらくオリジナル版に存在するのであろう) 過激なセリフを言っている部分がありました。テキストには表示されていなかったので、音声ファイルからその部分を削除し忘れたのかと思いました。僕は気にしませんが、気づいたので一応書いときます。