Dragon's Dogma


ポーンの性格と行動 観察と考察

各個性がポーンの行動に及ぼす影響は、それぞれの説明文から推測されるものとかけ離れてはいませんが、一般的な認識と多少相違する点もあるため、観察の結果と卑見を述べたいと思います。

強い魔物に率先して挑む

文面から察することができるとおり、"強敵"を優先的に攻撃するのは間違いありませんが、"強い魔物に挑む"のではなく、"最も強い魔物に挑む"という点で注意が必要です。

現在交戦中の敵の中で最も強い敵から順番に攻撃していきます。決してボスモンスターや強敵カテゴリに分類される特定の敵を狙うという意味ではありません。

ボスモンスターと一般モンスターが同時に現れた場合は当然ボスの方が強いため、結果的に同じではないかという指摘がありそうですが、"強敵を狙う"ことと"最強の敵を狙う"ことは、他の個性を絡めた性格設定をする場合に大きな違いになります。

この個性が"第一優先"になっていると仮定した場合、"強敵"であるボスモンスターや特定の強い敵を狙うのであればそのモンスターを倒してしまえば"第二優先"に移るはずですが、実際には最強の敵から順番に倒していくため、戦闘が終わるまで決して"第二優先"には移りません。たとえ、敵がゴブリン1匹になったとして、その残ったゴブリンが敵の中で最強だからです。

したがって、この個性を"第一優先"にした場合は、"第二優先"になっている個性は実質上無意味になってしまいます。"第一優先"を「強い魔物に率先して挑む」、"第二優先"を「覚者の安全を心がける」として実験しましたが、今まで一度も覚者の傍へ戻ってきたことはありません。

この個性はどちらかといえば、"第二優先"向きであり、"第一優先"にする場合は、他の個性を与える必要はなく、与えたとしても性格欄の飾り以上の意味を持ちません。

この個性は、強敵の注意を惹く囮になれるタフなファイターやウォリアーと、破壊力のある一撃を期待できるレンジャーに向いています。

安全を優先して行動する

説明文どおり、無理な戦闘を避け、回復魔法を早めに使用します。回復役のメイジに最適の個性です。回復の必要がない場合は、"第二優先"に移るので、この個性を"第一優先"に設定してもいいでしょう。

弱い標的から仕留める

「強い魔物に率先して挑む」の逆バージョンです。弱い敵から順番に倒していきます。「強い魔物に率先して挑む」の場合と同様、"第一優先"に設定すると、決して"第二優先"に移りません。したがって、"第二優先"向きの個性であり、"第一優先"にする場合は他の個性との両立は不可能です。

この個性は、比較的軽い弓攻撃で広範囲をカバーするストライダーに向いていると思われます。ただし、ストライダーのよじ登り性能を活かして素早くボスの撃破を狙いたい場合は正反対の「強い魔物に率先して挑む」方が良いでしょう。

広範囲魔法を有するソーサラーにもこの「弱い標的から仕留める」が向いていると思われます。弱い一般モンスターを手早く広範囲魔法で先に片付けた方が、モンスターの群れの中でいきなりボスに対して大魔法を詠唱するよりも妨害されにくく、結果的には効率が良いからです。

厄介な魔物から狙う

魔法や遠距離攻撃手段を持っている敵を優先的に狙います。その種の敵がいなくなると、別の行動に移ります。

非常に便利な個性であり、どちらかといえば、"第一優先"向きです。攻撃力の高いレンジャーやソーサラーの"第一優先"にしておくと、危険な敵を手早く処理してくれます。

反面、遠距離攻撃手段を持たないファイターやウォリアーにはお薦めできません。攻撃対象が高所や空中にいる場合に為す術も無く徘徊するのみです。

多角的な戦術で動く

説明文どおり、エンチャントや補助的な魔法を優先的に使います。エンチャント魔法を持つメイジやソーサラーに適した個性です。この個性を持つメイジはマジックシェードも効果的に使用します。

ただ、この個性が無い魔法使いも、敵に対する知識があれば適宜エンチャントを行うため、支援型魔法使いに必須の個性というわけではありません。エンチャントや補助行動を起こす頻度を上げるという意味で設定するとよいでしょう。

"第一優先"、"第二優先"どちらにも向いています。

覚者の安全を心がける

文字通り覚者を狙う敵を優先的に狙います。また、覚者が負傷した場合に素早く回復を行います。ただ、覚者を狙う敵がいない時は、他の行動を取るわけではなく、常に覚者の周囲を警戒し続けます。

覚者が狙われない限り、実質上戦闘人員が一人減るようなものであり、あまりお薦めできる個性ではありません。覚者が遠距離攻撃型で、敵に狙われることがほとんどない場合は、全くと言っていいほど役に立ちません。

敵の群れに斬り込んでいくタイプの覚者か、どうしても覚者専用の護衛が1人欲しい場合を除いては、この個性が"第一優先"になっているポーンの活躍は期待できないでしょう。使う場合は、"第二優先"にすることをお勧めします。

ポーンたちを助け支える

ポーンを狙う敵を優先的に狙います。また、負傷したポーンを早めに回復しようとします。この個性も「覚者の安全を心がける」同様、受動的な側面を持つため、あまりお勧めできません。使う場合は、"第二優先"にすることをお勧めします。

積極的に動き道を開く

行動範囲が広がり、覚者より前に出て先に警戒します。遠方の敵を早期発見して、覚者より先に交戦を開始することも多くなります。

特に必要な個性とは思われませんが、覚者が近接戦闘を苦手とする場合は、この個性を持ったファイターやウォリアーを先行させてもいいでしょう。

様々な物資を探し集める

アイテムを積極的に探し、入手しようとします。戦闘中であっても、敵を攻撃せずにアイテムを回収しようとすることが多くなります。

アイテムを自分で回収する手間が少し省けて便利ではありますが、戦闘中でも敵を攻撃せずにアイテムを拾うという行動はあまり効率が良いとは思えません。優先的に設定する個性とは言い難い部分があります。