スカイリムの遊び方ガイド
趣旨
スカイリムからシリーズを始めた人でもしばらくプレイすれば、すぐにゲームを理解して自由自在にゲームを楽しめるようになると思いますが、中には全く何をしていいのか見当も付かないという人もいるかもしれません。そういうわけで、偏見に満ちたガイド記事を作ってみました。
なお、既に充実した冒険者ライフを送っている諸兄姉には当たり前のことしか書いていませんので、他の記事で役に立つものがあれば、そちらをご利用いただければ幸いです。
まずは「任務」という概念を忘れましょう
あなたは主人公としてスカイリムの地にやってきました。選ばれし者ドラゴンボーンには壮大なメインクエストが待っています。
しかし、ドラゴンボーンであると同時に駆け出しの冒険者に過ぎません。この点が一般的なゲームと異なる部分です。
一般的な RPG では、世界観や設定に多少左右されますが、主人公や仲間にだいたい武術や専門技術の心得が多少あるという設定が多く、その辺のザコ敵には苦戦しないでしょう。
勝てないようなザコ敵はまず出ないように設定されている場合がほとんどだと思います。ストーリーの節目で戦うボスには多少苦戦するかもしれませんが、普通にプレイすれば、ちょうどいいレベルに到達するようになっているはずです。
昔の RPG はそれほど親切でなく、問答無用でレベル上げが強いられましたが、そういうゲームは「バランスが悪い」と言われて嫌われる傾向ですので、最近はあまり見かけなくなりました。
一般的なゲームの多くは、何も考えずに与えられるタスクを順番にこなしていけばよく、RPG ならキャラクターの能力や装備の強化に励めばよいわけです。
ストーリー分岐やサイドクエストの攻略タイミングで多少悩むこともありますが、漫然とプレイしてもムービーやその他の演出でそれなりに楽しませてくれるようになっています。
一方、スカイリムはそういったタイプのゲームではなく、遊び方の大部分をプレイヤーに委ねています。
漠然とした大きな目的という意味では、メインクエストを追うことがストーリーの中心になりますが、自分のキャラクターの行動、スキル、目的、主義を自分でマネージメントしなくてはいけません。面倒かもしれませんが、一番面白い部分でもあります。
メインクエストだけをひたすら追い続けたり、片っ端からクエストを引き受けてクリアしていくという遊び方もあるでしょう。
攻略サイトを読みながらキャラクターを最強まで鍛え上げるという人もいるでしょう。
スカイリムはこういう遊び方にも応えてくれますが、そういう遊び方では十分に楽しめないかもしれません。
スカイリムはプロローグが終われば、それほど多くの事をプレイヤーに押し付けてきません。
かといって、何かをしようとしても、キャラクターの未熟さゆえに初めは失敗の連続になるでしょう。
人によってはその点が不親切であると感じるかもしれません。指示される方がある意味では楽ですし、主人公がある程度優秀であれば、物事に失敗することもなく戦闘で爽快感も味わえるからです。
それでも、たまには、順番どおりのタスクや一般的なヒーローを演じることの強制から解放されるのも悪くないものですよ。
半人前だからこそ
もし初めから主人公が強かったらどうでしょう。
特定に分野に傑出していたらどうでしょう。
一般的な RPG のように主人公がそこそこ強く、例えば、剣の心得があれば、ずっと剣ばかり使い続けてしまうのではないでしょうか。
むしろ、そういうゲームなら、そのキャラクターは剣以外装備できないようにされている場合も多いことでしょう。
その手のゲームでも一応キャラクターを成長させる楽しみはありますが、腕力やHPというようなステータス値が増えていって、剣の特殊技のようなものを覚えるという感じではないでしょうか。
カスタマイズという観点から考えると、いささか物足りないと感じませんか。
キャラクターに個性があるのは良いことです。
NPC は個性的であるほど良いと思います。
しかし、主人公のタイプが固定されていて窮屈に感じたことはありませんか。
独自のクラスが押し付けられ、独自の主義を持ち、勝手にしゃべり、勝手に義憤を燃やし、勝手に同情し、勝手に泣くような主人公に対していつも共感できるとは限りません。
NPC なら気に入らなければ無視すればいいだけですが、主人公ならずっと付き合わないといけません。
そういう点から考えれば、主人公に能力的、感情的、思想的な個性が設定されていないのは良いことでもあるのです。
スカイリムでは、ゲーム開始直後の主人公は駆け出しの冒険者で、何をやらせても半人前です。むしろ、半人前以下です。
その辺の山賊相手に正義感を出してみたところで、運が良くて半殺し、ほとんどは返り討ちにあうでしょう。
逆に、自分も悪党になろうと思って大盗賊を目指してみても、スリや開錠の技術も未熟ですから、ほとんどは失敗して衛兵に罰金を払うのがオチです。
しかし、山賊に挑んで返り討ちにされ、凶暴な野生動物から命からがら逃げてきたところを通りかかった衛兵に助けられ、悪事を簡単に見破られて罰金を払うような惨めな日々でも、生きている限りキャラクターは成長し続けます。
そして、プレイヤーであるあなた自身も次にはもっと良い作戦を思いつくはずです。
こうやって日々を過ごしていれば、少しずつ出来ることが増え、行動範囲も広がってきます。
そして、いつの間にか一流の冒険者になっているはずです。その時のスキルや能力の偏りこそが、あなたの冒険者としての「個性」と言えないでしょうか。
自分のヒーロー像を演じてみましょう
あなたが理想とするヒーロー像はありますか?
巨大な剣を操る戦士?
二刀流の旨とする小剣使い?
インテリ魔法使い?
薬物のエキスパート?
義賊?
自分のヒーロー像になりきってみませんか?
武術を習得すれば、もう山賊にデカイ顔をされずにすみます。山賊を退治して戦利品を売ってお金に出来ます。
薬草ならその辺にいくらでも生えているので、薬学の修行に材料費はあまりかかりません。作った薬を売ってお金にすることも出来ます。そのお金で家を買って錬金台を設置すれば、自宅が夢の錬金術研究所になります。
独学で魔法を究めるのは難しいことですが、情報を集めていれば、道が開けるかもしれませんよ。志を同じくする人々が必ずどこかに集まっているはずです。
物乞いにお金を渡す義賊はいかがですか。いいじゃありませんか、あなたは義賊なのですから見返りなど無くても。
えっ? 見返りが無ければ、1ゴールドもやりたくないですか? それなら、他の仕事が向いてそうですね。
いずれにしても、まずは一回好きなようにやってみることをお勧めします。
偏ったキャラクターになってしまってもいいじゃありませんか。それがあなたの理想のヒーロー像なら納得がいくと思います。最強を目指すのは2人目のキャラクターでも遅くはないと思いますよ。
すべてあなたの思うままに
損得勘定に振り回されるのはあまりお勧めできません。
ヒーローには自分のルールがあるはずです。それに従いましょう。
もちろん、「勝てばいいんだ」式のジャギ様イズムも悪くありません。常に手段を選ばない残虐ファイトでプレイしましょう。麻痺の毒で行動不能にしてから、エンチャント武器で滅多斬りにするのも洗練された勝負哲学です。
また、デザインの気に入った武器があるなら、性能が低くても最後まで使ってみるのはいかがでしょうか。
武器の性能に大差はありません。どちらかと言うと、重要なのはキャラクターの武器スキルの方です。また、弱い武器でもエンチャントすれば大ダメージを与えられるので、その気になれば、冒険の最後まで鋼鉄製の武器を使い続けることも可能です。
戦闘スキルが低くても大丈夫です。戦闘に長けていないキャラクターでもエンチャント武器を装備して、毒やポーションを大量に携行すれば、少々の強敵はなんとかなるものです。
あなたと一緒に旅をしてくれる心強い仲間も出来るでしょうし、お金で傭兵を雇うこともできます。主人公個人の白兵戦での強さはそれほど重要ではありません。
何度も言いますが、損得勘定に振り回されすぎるのはあまり好ましくありません。
極度の効率プレイはゲームの寿命を一気に縮めてしまいます。せっかく自由度の高いゲームなのですから、あなたらしく自由にプレイすることをお勧めします。
キャラクターの育成方針を試行錯誤し、自身の信条をストイックに守り、時には欲に目が眩んで失敗し、自分の行動の結果に一喜一憂する。こういうことを体験できるゲームはなかなかありません。
どうしても何も思いつかないなら、とりあえず手始めにその辺の鹿やエルクのような草食動物を狩ってみるのもいいかもしれません。ドラゴンボーンの名が泣くかもしれませんが、剣、弓、魔法などの練習にもなります。
剥いだ皮は鍛冶屋で革製品の材料に加工できます。そのまま売ってもいいですし、革鎧等を作れば鍛冶スキルも上がります。アイテムの売買を繰り返していれば、話術のスキルも自然と上がっていくでしょう。
気が向けば街を散歩してみましょう。冒険で入手したアイテムを買い取ってくれる雑貨屋の場所も下調べしておきましょう。
他にも何かに困っている人がいるかもしれません。助けてあげれば報酬がもらえることもあるでしょう。冒険者の修行としても恰好の機会です。
もちろん、引き受けてもすぐに着手しなくてもかまいません。気が向いた時に着手すればいいのです。気力が無いときもあれば、単純に興味を失う時もあるでしょう。
義務感は好ましくありません。やりたいクエストだけやりましょう。何かを依頼されても必ず引き受ける必要はないのです。
助けたくないような人物もいるでしょうし、やりたくない内容のクエストもあると思います。もう少し情報を集めると、その事柄に新しい視点を与えてくれる事件が起こるかもしれません。
クエストを必ずクリアしなければいけない要素だと思うと、煩わしい「おつかい」と感じてしまうようになりかねません。
クエストの内容は単純なものが多いですが、自分の流儀に則って大らかにプレイする限り、単純な「おつかいクエスト」も白熱するミッションになりえます。
ダンジョンから何かを取ってくるような単純なクエストでも、隠密行動や透明化のポーションで無駄な戦闘を極力避けてやりとげることもできれば、敵を皆殺しにすることもできます。
敵を倒して進むにしても、正面から正々堂々と戦うプレイもできますし、不意打ちを旨とするプレイもできます。
クエストを引き受けるかどうかもあなた次第なら、解法もあなたの主義とキャラクターの能力次第なのです。
時には序盤で訪れる街の景観に飽きることもあるでしょう。それなら、他の街を訪ねてみましょう。徒歩で行くも良し、運賃を払って馬車で行くも良しです。
すべてはあなたの思うままに。