Wizardry Prisoners of Battles


効率育成・推奨編成

概要

趣旨

他の記事にも書いたとおり、ウィザードリィは自分の好きなパーティーで冒険してこそ最大限に楽しめると思うので、効率的な方法や画一的な推奨は必要ないかもしれません。

一方、なるべく初めに作成したキャラクターを末永く使いたいという思いも尤もです。本ページでは、最終的にどのクラスが有用・無用となっていくのかを考察してみたいと思います。

注意点

本ページでは、なるべく無駄なく育成するための効率的な指針を紹介しますが、実際にはご自身で試行錯誤するほうが何倍も楽しめると思うので、あくまでも参考程度の読み物としてお楽しみください。

また、このゲームは最終的に最下層 (テッドB20FやリュードB10F) でモンスターを狩ってアイテム蒐集することになります。その際に必要十分な攻撃力があることも重要なポイントとして判断基準に含めます。

各クラスの有用性

戦士

ほとんどの装備品が使用できレベルアップが早くHPが伸びる戦士は、ゲームを通して頼りになる存在である。攻撃回数の伸びも良いので、終盤になっても物理攻撃で大活躍できる。

しかし、呪文を習得できないので魔法攻撃や回復はできず、良い武器を持たなければ役に立たない。序盤は攻撃回数が少ないので安定したダメージを与えるのに苦労することもある。また、戦闘以外に得意なことがなく、冒険で役立つ特技も持ち合わせていない。

このように、冒険より戦闘 (物理攻撃) に特化したクラスなので、ダンジョンの探索に不可欠な存在とは言いがたい。むしろ、終盤最下層でアイテム狩りをする時に役立つクラスと言える。

個人的には、初めから最後まで戦士一筋で育成するより、他の魔法職 (僧侶や魔法使い) を経て戦士に落ち着くほうがよいと考える。

魔法使い

多彩な呪文を操る魔法使いは冒険に必要不可欠な存在である。特に、ダンジョン探索時に必要なウィザードアイ、敵を一掃する攻撃呪文、自由なワープを可能にするテレポーテーションは冒険に必須と言っても過言ではない。

序盤こそ華々しく活躍することはできないが、中盤以降ニュークリアブラストを習得するとパーティー随一のダメージディーラーに変身する。最下層を除くほとんどのエリアの戦闘では、ニュークリアブラストをぶっ放しておけば一瞬でカタがつく。

このように冒険、戦闘いずれにおいても大活躍する魔法使いだが、最下層のアイテム狩りでは役に立たない。最下層の敵はニュークリアブラスト程度では倒れない上に、安定した物理攻撃を行える魔法使い用の武器が存在しないからである。ハルシュタインを追うストーリーのクリアまでは有用だが、クリア後のアイテム狩りには無用なクラスと言える。

また、魔法使いの有用性は「魔法使いの呪文」にあり、魔法使い本人にあるわけではない。呪文は転職後も使用可能で、魔法使いの呪文を使用できるクラスは他にも存在する。したがって、全呪文を習得次第、他のクラスに転職するのに向いていると言える。

魔法使いの呪文を使えるキャラクターが多いほど、マップを表示したりワープできる回数が多くなるのだから、パーティーに2~3人入れておく編成も決して無茶ではないと思われる。

僧侶

序盤から中盤にかけてパーティーの危機を救う回復の要となる僧侶。しかし、パーティーがそこそこ強くなってくると、頻繁に回復する必要はなくなり、最下層でのアイテム狩りでも他のクラスと比べるとあまり役に立たない。

一応、僧侶のメイスというスペシャルアイテムを装備すればそれなりのダメージを出せるようになるが、それなら、魔法使いの呪文も行使できてアイテムの鑑定も可能で、僧侶のメイスも装備できるビショップでよいということになる。

したがって、パーティーに1人だけ入れておき、全呪文を習得したら他のクラスに転職するのがよいと思われる。

盗賊

盗賊技能を有するのは盗賊と忍者しかいないため、どちらかをパーティーに入れなければならない。成長が早いが弱い盗賊と、成長が遅いが将来性がある忍者を比較すれば、やはり初めから忍者をパーティーに加えたほうがよいだろう。

しかし、成長の早さと盗賊技能の確かさを重視して盗賊を加えるのも悪くない判断だと思われる。もし、最下層でのアイテム狩りで戦闘力に不安が生じたら、盗賊の短刀や「SP:忍者に転職」の魔法効果が付いた石を使用して忍者に転職すればよい。

ビショップ

ビショップは鑑定以外ではまったく役に立たないクラスである。物理攻撃が頼りないだけでなく、呪文の習得が遅すぎて全く戦力にならない。魔法使いや僧侶がレベル7の呪文を習得しようかという頃に、ビショップはレベル3~4くらいまでしか習得できない有様である。

しかし、毎回ドジャー商店で鑑定していてはお金が全く稼げないし、レベルが低いと鑑定に失敗するので早い段階から「置き司教」にするわけにもいかない。この際、ビショップは鑑定専用と割り切ってパーティーに入れておこう。

このように、鑑定以外はまったく役に立たないビショップも、僧侶のメイスが手に入ると一転して活躍する。最下層でも通用するダメージを与えられるようになるので、一応最後まで残しておく価値はあると言える。

侍・ロード・忍者

この辺の上級職は初めから入れてもいいが、他のクラスから転職してくるとよいだろう。もちろん、戦闘力はトップクラスで最下層でのアイテム狩りで大活躍する。

パーティー編成の例

開始~序盤

  1. 僧侶
  2. 盗賊
  3. ビショップ
  4. 魔法使い
  5. 魔法使い
  6. 魔法使い

序盤は命中率の低い物理攻撃より魔法使いの呪文で確実に敵を仕留めていくほうが手堅い。また、マップを見られる回数が多いに越したことがないので、魔法使い3人編成とする。盗賊は罠解除専門、ビショップは鑑定専門、僧侶は回復専門なので、戦闘時には「防御」を推奨。

かなり変則的な編成だが、これが意外と機能するのである。あくまでも、理想的なパーティーを作る下準備としての布石なので、しばらくはこのバランスが悪い編成で我慢する。

中盤手前

デュエルの洞窟の中層から下層あたりに着いたら、そこでレベル上げをして僧侶と魔法使いをレベル13まで上げてレベル7の呪文を習得させる。それから、他のクラスに転職させる。この時、今後の冒険のことを考えて魔法使い1人は転職させずに残しておくほうがよい。

  1. 僧侶 → 侍
  2. 盗賊
  3. ビショップ
  4. 魔法使い → ロード
  5. 魔法使い → 僧侶
  6. 魔法使い

最適な並び順に変えると以下のようになる。

  1. ロード (魔法使い呪文持ち)
  2. 侍 (僧侶呪文持ち)
  3. 僧侶 (魔法使い呪文持ち)
  4. 盗賊
  5. ビショップ
  6. 魔法使い

これで一般的なパーティーらしくなった。このまま最後まで行くことも十分可能だが、今後も少しずつ編成を変えていく。

クリア手前

僧侶がレベル13に達してレベル7の呪文を覚えたら戦士に転職させる。また、ここからは魔法使いの呪文をたくさん使える必要はないので、魔法使いをロードに転職させる。

  1. ロード (魔法使い呪文持ち)
  2. 侍 (僧侶呪文持ち)
  3. 僧侶 (魔法使い呪文持ち) → 戦士
  4. 盗賊
  5. ビショップ
  6. 魔法使い → ロード

最適な並び順に変えると以下のようになる。

  1. 戦士 (魔・僧呪文持ち)
  2. 侍 (僧侶呪文持ち)
  3. ロード (魔法使い呪文持ち)
  4. ロード (魔法使い呪文持ち)
  5. 盗賊
  6. ビショップ

クリア後 (アイテム狩り)

この頃には、ロードや侍がそれぞれ僧侶呪文と魔法使い呪文を習得しているはずである。また、スペシャルアイテムもそれなりに手に入ってきているだろうから、盗賊の短刀を持っていれば盗賊を忍者に転職させる。僧侶のメイスがあればビショップに装備させる。

  1. 戦士 (魔・僧呪文持ち)
  2. 侍 (魔・僧呪文持ち)
  3. ロード (魔・僧呪文持ち)
  4. ロード (魔・僧呪文持ち)
  5. 忍者
  6. ビショップ

装備と編成の一例を上げると、以下のようになる。

  1. 戦士 [長剣・小剣]
  2. 侍 [村正・脇差]
  3. ロード [長剣・小剣]
  4. ロード [ハルバード or 弓]
  5. 忍者 [刀・手裏剣・忍装束]
  6. ビショップ [僧侶のメイス]

持っていれば、「自然に隠れる」「隠れ続ける」の鎧やマントをビショップに装備させて後列から攻撃が届くようにする。なければ、前列に上げるか物理攻撃を諦める。